上総掘り
今年の≪エコパーティー≫で園庭に井戸を掘り始めたのはご存知だと思います。ホタルのせせらぎのための井戸ですが、地域の防災設備としても役に立つのではないかと考えています。人力で井戸を掘ると聞くとものすごい力仕事で大変な様子を想像されると思いますが、実際はほとんど力はいりません。幼稚園児でも2~3人いれば動かせます。
『上総掘り』(かずさぼり)とは千葉県の上総地方に古くから伝わる伝統的な井戸掘りの手法です。孟宗竹を帯状に裂き、その先に取り付けた尖った鉄管(掘り鉄管)をつけ、それを地面に突き刺して穴を掘り進めるというものです。竹のしなやかさを利用するので、それほどの力は要りませんが、一度掘り始めると水が出るまで継続して掘り進めなければなりません。(途中で長く休むと穴がふさがってしまうため)
幼稚園で行う井戸掘りは今回で3回目になります。1本目は現在のエコパークを造成する前に行いました。2本目はその後すぐに、農園に掘りました。どちらも10日ほどで12~15m掘り進み、水脈にたどり着きました。井戸を掘るのは今回で最後の予定です。
金曜日に掘り始めた井戸ですが、ボランティアの方や子ども達の協力で現在5m強ほどまで掘りました。どなたか興味のお持ちの方は、是非お手伝いお願いします。近年、この伝統的な上総掘りの指導者も少なく、非常に貴重な体験となるはずです。毎日朝9時過ぎから夕方5時ごろまで作業しています。